2019年07月08日

手足口病が流行していますのでご注意ください

本年は西日本を中心に手足口病の患者さんが大変増加しています。

愛知県でも最近では最も早いペースで増加しており、7月4日には警報が発令されました。
蒲郡市内でも先月から患者さんが増加しておりますので御説明させていただきます。

1. 原因:
複数のウイルス(コクサッキーA6型、同16型、エンテロウイルス71型など)がこの病気の原因となりますがウイルスの種類によって症状がやや異なり、また年によって流行するウイルスが異なります。

2. 潜伏期間、感染様式等:
潜伏期間は3-5日とされ、患者さんの咳や鼻汁からの飛沫感染、便からの経口感染等にて伝搬します。患者さんの便からは2-4週間もウイルスが検出されます。
またお子さんだけでなく大人の方も感染します。

3. 症状:
病名の通りに手、足、口に2-5㎜の水泡を有する発疹が出現しますが、その他、肘、膝、お尻に出ることも多いです。
その発疹の数や大きさ及び部位は患者さんによってかなり異なります。

本年流行しているコクサッキーA6型では発疹が大きく、水痘(みずぼうそう)との区別が困難な場合もあります。
発熱は約1/3の方にあります。
口の中、特にのどに発疹が出ると痛くて食べられなくなる場合もあります。
まれに脳炎を起こす場合もあります。

4. 治療および予防:
残念ながらこの病気の原因となるウイルスに対する薬やワクチンはありません。
発熱や脱水症状に対しては対症療法になり、学校保健法上は登校や登園の制限はありませんが、園での水遊びではプールは避けていただく場合が多いようです。

なお市内では水痘も流行しており、上に書きましたように水痘との区別が難しい場合もありますので、早めに受診されますことをお勧めします。

katokodomo at 13:00|Permalink感染症情報 

2019年04月01日

ヒトメタニューモウイルス感染症(肺炎、気管支炎)が流行しています

現在、ヒトメタニューモウイルス感染症(肺炎、気管支炎)が蒲郡市内で流行しています。

ウイルスの御説明:
ヒトメタニューモウイルスは2001年になって初めて確認されたウイルスなので(ずっと以前からその感染症はあったのですが)、インフルエンザのようにあまりお聞きになったことはないかもしれません。

このウイルスは、年少児に気管支炎をおこしやすいRSウイルスと同じ仲間であるため、その症状もよく似ています。

感染の時期と年齢:
流行の時期は3月から6月で、潜伏期間は4-6日であり、咳や鼻水等を介して感染します。
感染する方は小児から高齢者まで全年齢ですが、特に1-2歳に多く、2歳までに50%、5歳までに75%、10歳までにほぼ100%の方が感染し、小児の気管支炎や肺炎の5-10%はこのウイルスによると言われています。
また、一度の感染では免疫ができないことが多いため、何回も感染します。

症状:
その症状は高熱と咳および鼻汁で「インフルエンザの発熱とRSウイルスの咳」が一緒になったようになりますので、特に小さなお子さんでは、咳で夜寝られない、咳で嘔吐する(咳上げ)、クループ様の咳(ケンケンというような犬やオットセイの鳴き声に似た咳)、高熱が連日続きます。
そのため症状が強い場合は、点滴や酸素が必要となって入院になる場合もあります。

診断:
インフルエンザのように、鼻の奥に綿棒を入れ、鼻水を採取して検査します。
簡易キットで行いますので数分で結果が出ます。
またこの検査は全年齢で保険が適用されます。

治療:
残念ながらこのウイルスをやっつける薬はなく、予防するワクチンもまだありません。
そのために咳止め、鼻水のお薬、吸入を行い、脱水が強ければ点滴を行い、呼吸が苦しくなると酸素が必要な場合もあります。
またこのウイルス感染に引き続いて、細菌感染症を併発する場合もあり、抗生物質を投与することもあります。

ご心配の症状がありましたら早めの受診をお勧めします。

katokodomo at 09:00|Permalink感染症情報 

2019年03月03日

園児および小学生にロタウイルス腸炎が流行しています

病気および予防接種の御説明:
ロタウイルス腸炎は従来赤ちゃんがかかる重症の下痢として知られていました。
特に白いコメのとぎ汁のような下痢のため「白痢」と呼ばれることもあります。
しかし6年前より飲むタイプのワクチンが発売され、生後2か月のワクチンデビューの時から他のワクチンと一緒に投与されることで腸炎になる方はかなり減少してきました。

市内の流行状況:
最近幼稚園および保育園の年長児および小学生低学年の方を中心にロタウイルス腸炎が流行しています。
小学生の方はこのワクチンが投与され始める前に出生されているためその免疫がなく、また過去に接種された園児の方でもだんだん免疫が下がってきているからです。
またお子さんだけでなくご家族の大人の方でも免疫がなければ高率に感染します。

症状:
その症状としては激しい嘔吐と下痢で脱水症状が高度になることがあります。
またあまりに下痢が頻回だと下痢もなくなることがあります。
脱水になるとまず尿の回数や量が減ります。
また口の中が乾いてきます。
脱水がさらに悪化すると腎臓の機能が低下したり、意識が低下して(ぼーっとすること)時に痙攣や脳症になる場合もあります。

治療:
残念ながらロタウイルスを直接殺す薬はありません。
脱水に対して対症療法に徹します。
水分は少量頻回に飲みます。
水分としては甘いだけの清涼飲料水よりもOS-1®のように糖分と塩分が両方含まれている方が腸から体に水分を吸収することができるので望ましいです。
OS-1でなくても野菜スープやうすい味噌汁でもいいです。
なお脱水が高度で嘔吐や下痢がひどい場合は点滴をします。
また漢方薬で非常に有効な薬剤もありますので内服していただきます。


お子さんの脱水症は思ったより急速に進行しますので、早めの受診をお勧めします。

katokodomo at 11:00|Permalink感染症情報